北海ブレント原油が、1バレル108ドルに
4月 14, 2022 19:55 Asia/Tokyo
欧州産の北海ブレント原油の先物取引価格が、約4%上昇し1バレル108ドルに達しました。
ロシアは世界でも指折りの産油国であり、日量400万~500万バレルを輸出しています。しかし、ウクライナでの戦争を口実とする対ロシア制裁によってこの供給に問題が生じたことは、原油価格の上昇を招きました。
ロシアのプーチン大統領は13日水曜、自国との契約を履行しない非友好国について語り、アメリカが世界のエネルギー価格上昇の責を負うとしました。
スペインの新聞「エル・エコノミスタ」によりますと、ロンドン先物市場における北海ブレント原油の価格は、6月物が108.70ドルとなりました。しかし、先月8日に記録した欧州産原油最高価格の127.98ドルにはまだ届いていません。
IEA国際エネルギー機関は14日木曜、ロシア産原油の輸出が減少したものの、供給全体に深刻な混乱はないだろうとして、その見通しでは世界の石油需要は減少すると予測しています。
IEAは、2022年の需要は1日あたり約9940バレルになるとしています。この数値は、2021年からは190万バレル増加しているものの、先月の予測からは26万バレル減少しています。
IEAとアメリカは、1ヶ月中に2回も石油備蓄の大量放出についての合意を行い、それによって原油高騰で荒れている市場を落ち着かせようとしています。