モラEU事務次長が、独フランクフルト空港で拘束
May 14, 2022 15:09 Asia/Tokyo
対イラン核合意復活を目指すオーストリア・ウィーン協議で調整官を務める、欧州対外行動庁のエンリケ・モラ事務次長が、「テヘランからの帰途において、ドイツ・フランクフルト空港で理由なく拘束された」と表明しました。
モラ事務次長は核合意をめぐるウィーン協議のため、イラン・テヘランを訪問していましたが、「テヘランからEU本部のあるベルギー・ブリュッセルに戻る途中、フランクフルト空港で理由なく身柄を拘束された」と述べています。
また、「ヨーロッパの上級外交官として、なぜこのような事態に遭遇せねばならないのか」として驚きを示すとともに、「スペインの外交パスポートを持つEU関係者の1人が、公務執行中に携帯電話やパスポートを押収された」としました。
モラ事務次長は、対イラン制裁解除を目指すウィーン協議で残されている対立緩和のため、今月10日からテヘランを訪問し、バーゲリーキャニー・イラン外務次官とこの2日間の日程中に会談した後、12日木曜夜にブリュッセルに向けイランを出発しています。
モラ事務次長によりますと、EU当局者の身分として公務執行中のフランクフルト空港での身柄拘束の際、同次長には何も告げられなかったということです。
モラ事務次長は、最初の投稿より数時間後に新たにツイッターで「現在、駐ウィーン国連EU大使および、EEAS欧州対外行動庁の対イランチーム長の2人とともに釈放された」としました。
そして、「自分とこの2人は、それぞれ別の場所に拘束された。我々の拘束に関してしかるべき説明がなされないことは、ウィーン条約違反だ」と述べています。
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