欧州4カ国が、ウクライナ復興資金としてロシア資産の活用を要求
May 25, 2022 16:14 Asia/Tokyo
EU4カ国がウクライナ復興・再建のため、EUにより凍結されたロシア資産を活用するよう正式に要求しました。
ウクライナは今月上旬、同国復興のためおよそ6000億ドルが必要だと試算していますが、戦争が続いていることからこの額はさらに膨らむものと思われます。
イルナー通信によりますと、リトアニア、スロバキア、ラトビア、エストニアの4カ国はEU各国の財務相に宛てた書簡の中で、戦争犠牲者への賠償金などウクライナの復興資金の大部分はロシア資産により賄われるべきだとしています。
また、4カ国はEUに対して、ロシアに対して新たな制裁を科すため準備すべきだとしています。
EUはこれ以前にも、ロシアやベラルーシの資産家や法人の資産およそ300億ユーロを凍結しています。
こうした中、ラブロフ露外相は、ロシアの外貨資産を凍結してウクライナ側に引き渡し、復興資金とすべきとするボレルEU外務安全保障政策上級代表の提案を「略奪だ」としました。
ロシアが去る2月にウクライナの非武装化を目的とした「特殊軍事作戦」を開始して以降、EUはロシアに対する脅迫・制裁姿勢をとっており、これまでに5つの制裁を行使しています。