ロシア、「ウクライナ産穀物の輸出を支援する用意あり」
May 29, 2022 14:58 Asia/Tokyo
プーチン・ロシア大統領が、同国としてウクライナ産穀物輸出を助力する用意があると表明しました。

ロシア大統領府は声明の中で、「プーチン大統領はマクロン・フランス大統領および、ショルツ・ドイツ首相との電話会談において、わが国とし黒海に面した港湾からウクライナ産をはじめとする穀物の支障ない輸出という選択肢の模索に助力する用意がある、と表明している」としています。
プーチン大統領はさらに、「食糧危機は、西側諸国の誤った経済・金融政策、さらにはロシアに対する制裁に端を発している」と語りました。
西側諸国はこれ以前に、ウクライナ産穀物の輸出を阻止しているとしてロシアを非難しています。
アメリカおよびそのほかの西側諸国は、今年2月24日に始まった、ウクライナにおけるロシアの特殊軍事作戦への反応として、大規模な対ロシア経済制裁を行使してきました。
しかし、西側諸国はこれらの一連の制裁を行使する一方で、石油・天然ガスをはじめとする経済分野での対ロシア制裁の強化により、ヨーロッパ経済や世界のエネルギー市場の状況はこれまで以上のかく乱されることを危惧しています。
これまでロシアに対し行使された各種の制裁により、ヨーロッパ経済は大きな問題に直面しています。
ロシア産の農産物や肥料の引渡しの増加により、世界の農業市場における緊張は緩和される可能性がありますが、そのためには対ロシア制裁の解除が必要となります。
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