ロシアの石油収入増加をアメリカが認める
米財務副長官が、ロシアの石油収入が制裁にもかかわらず増えていることを認めました。
ロイター通信が15日水曜伝えたところによりますと、アデイエモ米財務副長官は、ロシアの原油輸出が減少しているにもかかわらず、同国の石油収入が増えていると述べ、「アメリカや同盟諸国は、ロシアからの石油購入の際の価格上限の設定など、ロシアの石油収入の削減に向けた措置をとる必要がある」としました。
アメリカは現在、ロシア産原油に価格上限を設定することで、同国の石油収入が増えることを制限するためアジアや欧州の同盟国と協議しています。
アデイエモ氏の発言によれば、米政府はロシアに対する貿易制裁を行使しておらず、仮にこのような措置に訴えても、米露間の貿易量は限定的なため、ロシア経済に対する影響はきわめて限られるものとみられます。
フィンランドのエネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)は、直近の報告の中で、ロシアがウクライナ戦争開始後最初の100日間で930億ユーロ以上の化石燃料収入を得ていたとしています。
ロシアのプーチン大統領は今年2月21日、同国の安全保障上の懸念を無視したとして西側を批判し、ウクライナ東部ドンバス地域のドネツクとルガンスクの人民共和国としての独立宣言を認めました。
その3日後となる24日、プーチン大統領はウクライナに対する「特殊軍事作戦」を開始し、これによりロシアとウクライナの緊迫した関係は軍事衝突へと発展しました。
ウクライナでの戦闘は、現在も依然として続いています。
ロシアによるウクライナでの特殊軍事作戦が今年2月24日に始まって以降、西側諸国は国際社会でロシアを孤立させるために、同国に対する様々な圧力や制裁を行おうと全力を傾けてきました。
西側諸国は、ロシアに対しこのような行動を取っているにもかかわらず、同国へ制裁強化が特に石油やガスといった欧州の経済部門、そして世界のエネルギー市場の状況をこれまで以上に混乱させることを恐れています。
ロシアに対するEU制裁の第6弾は、ヨーロッパの買い手によるロシア産石油購入は禁止していますが、欧州企業を通じた世界の他の場所へのロシア産石油の移送は禁じていません。
欧米諸国におけるエネルギー価格は、ロシア産エネルギーに対する彼らの制裁措置によって急激に上昇しています。

