イラン暦の年頭に当たっての最高指導者のメッセージ
https://parstoday.ir/ja/radio/iran-i4936-イラン暦の年頭に当たっての最高指導者のメッセージ
イランの春の新年ノウルーズの祝祭の華やかさの中でも、年が切り替わる瞬間はイランの人々にとって記憶に残る美しい瞬間といえます。
(last modified 2025-10-27T01:35:03+00:00 )
3月 28, 2016 18:23 Asia/Tokyo
  • イラン暦の年頭に当たっての最高指導者のメッセージ

イランの春の新年ノウルーズの祝祭の華やかさの中でも、年が切り替わる瞬間はイランの人々にとって記憶に残る美しい瞬間といえます。


この瞬間こそは、太陽が春分点を通過するときであり、イランの人々はこの瞬間を新たな生活の始まりのきっかけと見なしています。


年が切り替わる瞬間には、家族全員が7つの縁起物を飾る食布の周りに集まり、心機一転してさらなる進歩と変化のための決意が芽生えるときです。誰もが、自分の生活状況や優先事項に合わせて、新たな目標と決意を定め、その達成のために神の助けを求めます。イランでは、新たな決意をするまたとないこの瞬間に、イスラム革命最高指導者のハーメネイー師もメッセージを発信し、人々にその年の優先事項を説明します。これによって、その新たな目標に注目し実行するという、全体的な決意が生まれ、国全体が栄誉と力強さに向かって歩みを踏み出します。今夜は、ハーメネイー師が発信したノウルーズに当たってのメッセージの最も重要なポイントについてお話することにいたしましょう。


 


ハーメネイー師はこれまで毎年、国家の優先事項に従ってその年独自のスローガンを掲げていました。例えば、近年においてハーメネイー師が選んだスローガンには、「国民の団結とイスラムの統一」、「消費モデルの改革」、「国民の生産と経済活動への支援」、「革新と繁栄」といったスローガンが挙げられます。彼は、イランの国としてのニーズに注目し、今年を「抵抗経済、実行と行動」の年と名づけました。また、この数年では抵抗経済の必要性を強調し、これをアメリカによる圧政的な制裁に抵抗し、多くの問題を克服する上での唯一の解決策であるとしています。


ハーメネイー師は、ノウルーズのメッセージを、イスラムの預言者ムハンマドの娘ファーティマと、シーア派12代目イマーム・マハディへの祝福により切り出しました。イラン暦の今年1395年の始まりとは、ファーティマの生誕日と重なっており、ハーメネイー師は、この偶然の一致がイラン国民にとって恩恵となり、この偉人の生涯や精神性に学ぶチャンスが生まれるよう希望する、と語っています。


ハーメネイー師は、ノウルーズに際してイラン国民に祝辞を述べるとともに、次のように語っています。


「イラン暦の昨年である1394年は、それまでの年と同様に波乱万丈と紆余曲折にあふれた年だった。人生とは、まさにこういうものである。サウジアラビア・メナーでの悲惨な出来事から、革命記念日の行進と最近の選挙、世界の大国との間の核合意の成立といったよい出来事に至るまで、膨らんだ希望やそれと背中合わせに生じた懸念、これらは全て昨年の出来事であった。これまで毎年が、このように過ぎ去っていった」


ハーメネイー師はまた、歳月と人間が生きている日々は、チャンスと試練が抱き合わせとなっており、私たちの手腕の見せ所はチャンスを生かし、また試練をチャンスに転換させることにあると述べています。彼はさらに、今年も私たちが本当の意味でチャンスを生かし、それにより年間を通して国家が具体的な違いをもたらせるよう希望する、と述べました。


 


ハーメネイー師は、イラン暦の今年にイラン国民のために存在する希望について触れ、これらの希望の実現のためには絶え間ない努力が必要であるとして、次のように述べています。


「重要なことは、イラン国民が敵の脅威や敵対行為により被害を受けないよう、策を講じられるようでなければならない、ということである」


ハーメネイー師はまた、現在のイランの第1の優先事項は経済であるとし、国民経済と国家経済において効果的な措置を講じることができれば、社会、倫理、文化的なそのほかの問題に対してもプラスの効果が得られると強調しました。また、国内の生産や雇用機会の創出、失業問題の解消の重要性を強調し、経済の繁栄と不況の克服を、国民の当然の要求であるとしています。


さらに、ハーメネイー師は国の経済問題の解決法は、抵抗経済、そして国内生産への注目にあるとし、抵抗経済のための準備作業は既に行われているが、現在は実行と行動のときであるとし、次のように語っています。


「このように、私が今年のスローガンとして選んだのは、“抵抗経済、実行と行動”である。これは、われわれが必要としているものに直行する明白なルートである。もっとも、我々はこの実行と行動が1年以内に全ての問題を解決するなどとは期待していない。だが、実行と行動が計画通りに正しく行われたなら、我々は今年の終わりにその効果としるしを見出せるだろう。この道に向かってこれまで努力し、また現在も努力している人々全員に対し、感謝を申し述べる」


 


抵抗経済とは、イランに対する西側諸国の不当な制裁が始まってから、イランの経済用語に登場してきました。これは、緊縮財政とは根本的に異なっており、その意味概念は経済学者により明白に定義されています。この経済モデルは、過去に圧力下にあった一部の国でも採用され、成果を挙げています。このモデルにおける最も重要な概念は、経済の内側からの力であり、国内の可能性や運営管理をより所とすることを意味します。このモデルにおいては、国民が特別な位置づけにあり、経済が政府によってではなく、国民の存在と意欲、そして投資により実現します。


抵抗経済は、内部から何かを作り出すものですが、決して内向的という意味ではなく、世界の他の国の経済と、きちんと運営管理された関係を持つことを計画に入れています。ハーメネイー師は、抵抗経済が決して貧困の分散ではなく、国民が国内の人材や資源などの可能性から国家にとっての富を生産することだと強調しています。現在、ハーメネイー師は抵抗経済における実行と行動を、今年のイランの最も重要な優先事項であるとしています。このため、イランの体制責任者が抵抗経済の実現により、イスラム教国であるイランの発展の新時代を開くことが期待されています。