よく考えることは、賢者の性質のひとつと見なされています。　

コーランの中で、よく考える人が、導かれた人間として紹介され、よく考えない人は、闇に引き込まれる人間とされています。このような比較は、考える人、知識や光を持つ人の方が優れていることを示しています。

シーア派6代目イマーム、サーデグはこのように語っています。

「一人の男が預言者のもとにやって来て、自分に忠告を与えてほしいと頼んだ。預言者はこの男に対し、もし忠告を与えたら、それを実行するかと3回確かめた。男は3度とも、“もちろんです”と言った。そのとき預言者はこう言った。『私はあなたにこう忠告する。いつでも何かをしようと決めたときには、その結果について考えることだ。もしその結果が成長であれば、それを実行するがよい。だがもし堕落や迷いの原因となるのなら、それを実行しない方がよい』」