9月 03, 2018 20:01 Asia/Tokyo

アメリカのイランに対する長い敵意は、近年、経済において見られます。この敵意の目的は、経済分野でイランを孤立させ、地域関係や国際関係の中でイランに圧力を加えることです。この陰謀を失敗に終わらせることは、内外の要素や、その変化によります。

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、若手のエリートや科学技術において高い能力を持つ人物数百人との会見の中で、若手エリートはイランの明るい未来につながる希望の種だとしました。ハーメネイー師は、大悪魔の策略に対抗する上で賢明さが必要であり、政治的な依存は大変危険で、国民が虐げられる要因だとして、イランは完全にアメリカ依存から離脱していることに触れ、次のように語りました。

 

 

「敵はイランの情勢や活動を監視し、イランが後進国から影響力ある国に、そして政治、防衛、科学技術においてに日々力強くなっている国に変わることに対して怒り、強い不安を抱えている」

ハーメネイー師はアメリカのイラン国民に対する敵意は、イスラム革命が勝利した初日から始まったとして、次のように述べています。

「当時は核エネルギーの問題も、ミサイルも、地域の進出についても提起されていないが、アメリカはイスラム革命の勝利により、従順で大いに利用できるイランを失ったことを理解していた」

イスラム革命は実際、覇権主義体制に対して不屈の精神を示しました。すべての覇権主義的な大国のイスラム革命に対するすべての敵意の主な理由は、まさにこの点にあるのです。

 

 

ハーメネイー師はイラン北東部の聖地マシュハドで、新年のシーア派8代目イマーム・レザーの聖廟の巡礼者を前に、イランに対する経済的な圧力を強化するイラン国民の敵の戦略的な目的のひとつは、人々の心をイスラム体制から引き離すことだとしました。

ハーメネイー師は、また、新年の体制責任者との会合で、現在、悪意ある敵の大きな集団がイスラム体制と対峙しており、そのすべての目的はイスラム体制の消滅、あるいはイスラム体制の価値を貶めることだと述べました。

このため、ハーメネイー師は、過去の教訓や経験を生かす必要性を強調し、抵抗経済の目標実現は中長期的な基本戦略が必要となるとしました。ハーメネイー師はまた、すべての分野における努力の継続とこの努力の結果がより顕著に感じられるようになることを強調しました。

イランは、革命の勝利後、経済と科学技術の分野で注目に値する基準を獲得しています。この基準は、経済的な発展を遂げる上で、貿易やトランジット輸送のインフラにおいて、大変重視されています。

イランの地理は、国際海域にアクセスできること、そして、国際貿易における十字路に位置していることから、特別な重要性を有しています。このため、経済インフラの強化と、国内に存在するさまざまな機会を最大限活用することは、2つの点から戦略的な重要性を持っています。

一つ目は、この部門の発展により、イランと地域諸国、近隣諸国との経済的な関係が強化することになります。この関係は、輸出市場の拡大と、イランの貿易相手国の多様化に大きな影響を与えます。

二つ目は、イランと協力国、地域諸国のトランジット輸送上の国際ルート、港湾、海運などの部門における投資の誘致と拡大です。

鉱物資源や天然資源が豊富に存在すること、海や陸上により国境を接していること、世界の国際海域にアクセスできること、農業におけるイランの気候の多様性、これらは港湾やイランの貿易航路に対する外国投資の適切な下地を整えています。この可能性において重要なものに、イラン南東部のチャーバハール、北部のアンザリーといった自由貿易区があり、これらは海運業におけるイランの役割に関する明るい未来を築くと見られています。

現在、イランは、港湾や海運の発展、多岐に渡る通商ルートの構築により、自国の港湾の能力を過去と比べて20倍に拡大しています。これに関して、イラン南部のホルモズガーン州から南東部スィースターン・バルーチェスターン州にかけてのマクラーン海岸と、チャーバハール港は、この中で、投資に向けた多くの可能性を有しており、北と南を結ぶルートも、地域諸国との関係拡大の要因となります。

スウェーデンのリンデ外務省EU貿易担当大臣は、イランの貿易と経済における、つなぐ役割について、次のように語りました。

「イランの大きな新興の市場への参入は、スウェーデンにとって重要性を有している。このため、イランにおけるスウェーデン使節団の訪問は栄誉である」

イランの孤立化を目指すアメリカの制裁など、あらゆる困難の中で、この数年、大きな業績が上げられてきましたが、現在も好ましい状態からは程遠いところにあります。

イランはこの40年間、制裁や圧力を克服することができ、この中で、経済的なインフラの強化、雇用機会の創出や投資にむけた機会や経験として、自国の経済を石油輸出や商品の輸入への依存から脱却させ、イラン国内の生産への支援により、経済取引に向けた下地を整えてきました。

イラン国民は具体的に、望み、強い意志を持てば、アメリカや他の世界の大国に頼ることなく、大きな発展を遂げることができることを示しているのです。

 

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