11月 19, 2021 21:25 Asia/Tokyo

皆様こんにちは。このシリーズでは、イランで実際に使われているペルシャ語のことわざや生きた慣用句、言い回しなどを毎回1つずつご紹介しております。

今回ご紹介することわざは、「蚊がラクダに向かって、“お前は小さい”と言う」です。

ペルシャ語での読み方は、Pashe be shotor mi-guyad kuuchekii となります。

その文字通りの意味から、何となく意味をご想像いただけた方もいらっしゃるかもしれませんね。これは、卑小な者が自分より強い者に向かって威張ることを意味します。

日本語でも中国を由来とする「蟷螂の斧」ということわざがありますが、これによく似ていると思われます。これは、春秋時代の斉の第25代君主・荘公の車列にカマキリが前足を振り上げ車の輪を打とうとした際、荘公が「これは何の虫だ」と問いかけ、従者が「これがあの向こう見ずのカマキリという虫で、進むことしか知らず、退くことを知りません。自分の力量をかえりみず、相手に立ち向かっていきます」と答えた出来事から来ています。

ペルシャ語に出てくる「蚊とラクダ」、中国由来のことわざに出てくる「カマキリと偉い人の車列」はいずれも、あまりにも力の差があり過ぎる2つのものを形容しています。私たちも、力の差や現実をわきまえない身の程知らずな行動は慎みたいものですね。それではまた。

 

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