Pars Today
負傷した妹を背負うガザの少女を写した写真が、最近SNSなどで拡散しています。しかし、世界はそれでも眠りから覚めることはありません。
今日は79回目の広島原爆の日です。この世界史に残る犯罪の後遺症に苦しむ人々は今なお存在します。
米上院のリンゼイ・グラハム議員が広島・長崎への原爆投下を引き合いに出して、シオニスト政権イスラエルへの武器支援を主張したことについて、日本国内で懸念や困惑が広がっています。いかなる核兵器の使用にも反対する立場の日本政府は、このグラハム議員の発言に対して「遺憾の意」を表明しましたが、米側には響いていません。
アメリカのティム・ウォルバーグ共和党下院議員がある演説で、「事を手っ取り早く終わらせる」ため、同国が日本の長崎および広島の人々に投下したような原爆をパレスチナ・ガザに使うことを提案しました。
今年のアカデミー賞で作品賞を含む7冠に輝いた「オッペンハイマー」(クリストファー・ノーラン監督)。しかし、その内容が体現するのは「原爆投下は世界秩序の維持のためであり、アメリカの核保有を誤解しないでほしい」というものです。
SNS「X」活動家の一人で中国在住のアンジェロ・ジュリアーノ氏は 、西側が世界における自分たちの犯罪を浄化すべく、物語を作り出していると指摘しました。
広島市は、シオニスト政権イスラエル軍によるガザ侵攻について「外交・安全保障に関することは国の専権事項」であるとして、市として声明などを出す考えはないことを表明しました。
イスラエルから来日している劇団員が、広島の原爆ドーム前で「We won't stop」などと書かれたプラカードを掲げてガザ攻撃への支持を表明し、多くの批判が寄せられています。
先月28日、駐日パレスチナ常駐総代表部がSNS上にシオニスト政権イスラエルによる爆弾投下量を広島に投下された原爆と比較する投稿を行ったところ、「広島を利用するな」などといった批判が相次ぎました。そこから見えてきた戦後日本の自意識について考えてみます。
マレーシアのアンワル首相が日本の岸田首相の共同記者会見で、シオニスト政権イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への爆撃を広島への原爆投下と比較し、「(パレスチナ自治区)ガザの損害は広島に比肩する」と述べました。