北朝鮮が未明に弾道ミサイル2発発射、約350キロ飛行
(last modified Sun, 09 Oct 2022 04:44:55 GMT )
10月 09, 2022 13:44 Asia/Tokyo

北朝鮮が現地時間の9日日曜午前1時48分ごろから同58分ごろにかけ、同国東部の江原道・文川付近から朝鮮半島東の日本海上にSRBM・短距離弾道ミサイル2発を発射しました。

韓国ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、韓国軍合同参謀本部は、今回のミサイルの飛行距離は約350キロで、高度は約90キロ、速度は約マッハ5(音速の5倍)としています。

また、距離や高度からみて、北朝鮮が「超大型放射砲」と呼ぶ短距離弾道ミサイル「KN25」と類似しており、SLBM潜水艦発射弾道ミサイルの可能性が少ない、との見方を示しました。

文川は海軍基地がある場所で、2016年に基地の改修作業がとらえられていました。

日本の報道各社によりますと、今回の件について井野俊郎防衛副大臣は9日未明、記者団に対し「平和と安全を脅かすもので、断じて容認できない」とし、北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議したことを明らかにしています。

また、「反撃能力(敵基地攻撃能力)を含め、あらゆる選択肢を排除せず検討し、防衛力の抜本的な強化に取り組む」と強調しました。

そして、岸田首相も発射直後、国民への的確な情報提供と船舶・航空機の安全確認、不測事態への態勢確保の3点を関係省庁に指示しました。

一方、北朝鮮国防省は8日土曜、声明の中で、「我々は、8日土曜のアメリカの空母ロナルド・レ-ガンと韓国の艦船が参加しての米韓の合同軍事演習を厳重に監視している」と表明しました。

そして「米韓による脅迫への“正当な反応”である」として自国のミサイル実験を擁護し、「朝鮮半島付近への米空母の再度の入域は、地域の安全保障に注目に値するマイナスの影響を与えることになるだろう」と警告しています。

 


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