米による紅海での自軍戦闘機誤射、ミサイル決闘およびイランにおける認知戦演習
(last modified Sun, 22 Dec 2024 11:04:10 GMT )
12月 22, 2024 20:04 Asia/Tokyo
  • イエメン・アンサロッラーのアサド政治局長;「各種型兵器の最新技術を獲得済みで、それらを公開する意向」
    イエメン・アンサロッラーのアサド政治局長;「各種型兵器の最新技術を獲得済みで、それらを公開する意向」

中国国防省報道官が、同国の軍事動向を分析した米国防総省の2024年報告書の公表に反応し、「米国の行動は世界に対する脅威である」と語りました。

パールストゥデイのこの軍事関連ニュースではイエメンにおける米英の侵略の継続、米の誤射、米とシオニスト政権イスラエルへの対峙というイエメン・シーア派組織アンサーロッラーの断固たる決意、パキスタン軍に対するテロ攻撃、新型中距離弾道ミサイル「オレシュニク」に関するプーチン・ロシア大統領の興味深い反応、米中間のレトリック戦、そしてイランでの大規模な認知演習を取り上げます。

 

米英によるイエメン西部フダイダ侵攻

レバノンのアルマヤーディンTVによりますと、イエメン首都サヌアで数回の大規模な爆発音が聞こえました。同TV記者はまた、「サヌア上空でも戦闘機の飛行音が聞かれる」と報告しています。さらに、イエメンのアル・マシーラTVは22日日曜朝、同国西部のフダイダ州アル・ラヒヤ市にあるアル・ジャデア山が新たに米英に侵攻されたと報じました。

 

米中央軍;「米戦闘機が米軍に撃墜された」

西アジアなどを管轄する米中央軍(CENTCOM)は声明で、同国の戦闘機1機が紅海上空で米軍の誤射により撃墜されたと発表しました。この声明によりますと、米空母ハリー・S・トルーマンから離陸した戦闘機F/A-18ホーネットが、同空母の護衛任務を担うミサイル巡洋艦・ゲティスバーグに誤射、撃墜されました。

 

アンサーロッラー:「イスラエルと米に対する戦争が継続」

イエメンのシーア派組織アンサーロッラーの政治局員の1人は、イスラエルおよびアメリカ政府との公然たる戦争は精力的に続くだろうと表明しました。イスナ―通信によりますと、アンサーロッラーの政治局の一員であるハザム・アル・アサド氏は、「我々は様々な種類の兵器の最新技術を獲得しており、それらを公開するつもりだ」と明らかにしました。同氏は21日土曜、イエメンが今後もミサイルや無人機の発射を続行すると強調し、「イエメンが行っている対立行動は米・イスラエル両政府にマイナスの影響を与えるだろう」と述べています。

 

パキスタン兵16人がテロ攻撃で死亡

パキスタン軍は、同国南ワジリスタンの治安部隊の集結場所に対するテロ攻撃で襲撃犯8人が死亡、パキスタン兵16人が死亡したと発表しました。パキスタン軍広報部の声明によりますと、同国北西部の南ワジリスタン・マキン地区にある陸軍の警備拠点がテロ組織TTPパキスタン・タリバン運動の因子らに攻撃されました。

 

ロシア;「オレシュニク・ミサイルは軍事技術における革命」

ペスコフ・ロシア大統領府報道官は声明で、同国の新型極超音速弾道ミサイル・オレシェニクは世界のあらゆる兵器より一世代先を行っているとした上で、「このミサイルは核兵器ではないが、兵器技術における絶対的な革命だ」と強調しました。イルナー通信によりますと、ペスコフ氏は記者団とのインタビューで、プーチン・ロシア大統領が西側のウクライナ支持国らに提案した「技術的決闘」の実施について説明し、「この提案は、オレシュニク・ミサイルが脆弱だとする西側専門家の主張へのロシア大統領の反論として提起されたものである」と語りました。

 

中国:「米の行動は世界の安全保障に対する脅威」

中国国防省報道官は、「中国の軍事・安全保障発展」と題した米国防総省の2024年版報告書発表に反応し、中国に対する誤った認識を正すようアメリカ政府に求めました。タスニーム通信によりますと、中国国防省の張暁剛報道官は、米国防総省の最近の報告書に反論し、「米国防総省は中国の軍事・安全保障発展に関する報告書の中で、我が国の国防政策を歪曲し、無謀にも我が国に内政干渉している」と指摘しました。続けて、「この報告書は、デマや中傷の拡散によって中国軍のイメージを破壊し、いわゆる『軍事的脅威としての中国』をクローズアップしようと画策している」と語っています。さらに、アメリカの軍事行動を振り返り、「対極として、米国は一極主義体制を維持すべく自らの政府・軍事的優位性を悪用して、政権交代政策の推進、カラー革命の扇動、そして最大限の圧力行使を追求してきた」と述べました。

 

イランで認知戦争演習を実施

ネエマティ・イラン陸軍司令官代理は、同軍における継続的な戦闘訓練の開催を発表し、「これらの訓練は6~9ヶ月の期間で実施された」と語りました。メフル通信によりますと、ネエマティ司令官インタビューで、認知戦争分野におけるイラン陸軍の行動について、「地上部隊はすでに認知戦争の著名な師匠の経験を活用している」と語りました。そして、「当部隊は認知戦争の分野で軍隊の士気を高めることを目指している」と述べ、「陸軍地上部隊の認知戦争演習は、指揮官、戦線部隊、司令部部隊から家族まですべての階級で行われている」としています。

 

 


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