ユニセフ、「クーデター以降のミャンマー国内避難民100万人超に」
10月 09, 2022 16:24 Asia/Tokyo
ユニセフ国連児童基金が、ミャンマーで昨年起きた軍事クーデター以降の同国内避難民が100万人を超えたことを明らかにしました。
フランス通信が9日日曜、報じたところによりますと、ミャンマー国内避難民の半数以上は、国軍・親軍事政権派民兵と民主派武装組織の間で激しい戦闘が行われている北西部ザガイン地域の住民だということです。
同地域では先月も国軍が学校を攻撃し、少なくとも11人の児童が死亡していますが、ミャンマー軍は、潜伏していた民主派勢力を標的にしたものだと主張しています。
OCHA国連人道問題調整事務所は、クーデター以降、ミャンマー全土で民家など1万2000棟以上が焼かれたり破壊されたりしたと推計しています。
その一方で、危機打開に向けた外交努力は停滞したままとなっています。
ASEAN東南アジア諸国連合は2021年、軍事政権と民主派勢力の対話や人道支援提供の促進を目指すことなどで合意したものの、軍事政権側はほとんど合意内容を履行していません。
また、ミャンマーでは特に2017年以降、数千人のロヒンギャ族のイスラム教徒が殺害され、数百万人が隣国のバングラデシュに避難しています。