米韓、今月末から大規模な合同空中訓練を実施へ(動画)
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合同空中訓練
北朝鮮の度重なるミサイル発射を受け、今月31日から来たる11月4日まで米軍のF-35B戦闘機を含む200機以上が参加しての大規模な米韓合同空中訓練が実施されます。
韓国ヨンハプ通信が同国軍関係者の情報を引用して報じたところによりますと、今回の合同訓練には韓国軍からF-35A戦闘機やF-15、KF-16戦闘機など約140機、米軍からは在日米軍岩国基地(山口県)に所属する最新鋭のF-35Bステルス戦闘機など約100機が参加することになっています。
垂直離着陸が可能で空母でも運用できるステルス戦闘機「F-35B」が、韓半島で訓練に参加するのは5年ぶりのことです。
さらに、オーストラリア空軍が空中給油機などを派遣して演習に参加する予定だということです。
また、韓国軍筋は、文在寅前政権期に縮小された韓米合同訓練を正常化する意味合いもあるとの見方を示しており、韓米合同空中訓練「ビジラント・エース」の事実上の復活を目指している、としています。
さらに、今回の演習は、中国共産党の党大会が終了する今月月下旬から11月8日の米中間選挙までの間に、北朝鮮が核実験に踏み切るとの懸念から実施を決定したとされ、加えて北朝鮮に警告のメッセージを送ることにねらいがあると言われています。
今回の演習はまた、ムン・ジェイン前政権時代に縮小された韓米合同演習が正常化されるという点でも注目を集めています。
韓国は去る8月下旬から、米国や日本などとの合同演習を数多く実施してきました。
その一方で、北朝鮮による度重なるミサイル実験は、米国が原子力空母「ロナルド・レーガン」をこの地域に移動させ、日本や韓国と合同演習を行ったことに反発して行われたものとされています。
北朝鮮は、この種の合同軍事演習を、地域の平和と安定を乱す元凶とみなしており、アメリカが北朝鮮に対する敵対行為を止めない限り、自らの核・ミサイル計画を続行すると強調しています。