北朝鮮 「米韓合同訓練に対応」
(last modified Mon, 07 Nov 2022 07:05:53 GMT )
11月 07, 2022 16:05 Asia/Tokyo
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    北朝鮮 「米韓合同訓練に対応」

北朝鮮が、米韓合同軍事訓練に断固として反応するとして警告しました。

北朝鮮のKCNA朝鮮中央通信が7日月曜、報じたところによりますと、北朝鮮の朝鮮人民軍の総参謀部は、今月5日まで行われた米韓両軍の大規模な空軍合同訓練「ビジラント・ストーム」に対応するため、2日から5日にかけて弾道ミサイルの発射などによる「軍事作戦を行った」と発表しています。

このうち、2日の訓練では、敵の空軍基地への攻撃を想定し23発の地対空ミサイルを発射したとしています。

また、南北分断後初めて、海上の南北軍事境界線にあたるNLL北方限界線を超えて発射したミサイルについては「戦略巡航ミサイル2発を発射し、蔚山(ウルサン)から80キロ沖合の公海上に向け発射した」としています。

また、3日に新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17型と推定される」弾道ミサイル1発を発射したことについては、「国防科学院の指示に従って戦術弾道ミサイルを発射した」と説明しています。

韓国ヨンハプ通信によりますと、朝鮮人民軍総参謀部は「厳重な状況に対処する徹底かつ決然たる対応意志と、共和国(北朝鮮)武力の軍事的能力への明確な自信を示威するために対応軍事作戦を実施した」と主張しました。

さらに「敵のあらゆる反共和国戦争演習に対し持続的かつ決然と、圧倒的な実践的軍事措置をもって対応していく」と強調しています。

 

先週から始まった米韓合同航空演習は、1日延長された末、今月5日に終了しました。

アメリカのB-1B爆撃機を使用してのこの演習の実施は、北朝鮮当局からの強い反応に直面しています。

北朝鮮外務省は声明を発表し、米韓間の合同軍事演習の停止を求めるとともに、「米国は、わが国からの合同航空演習の中止要求を無視すると同時に、わが国が地域で自衛行動を起こすときには、対北朝鮮安保理の会合の召集を呼びかけている」と表明しました。

また、これらの米国の動向を「無責任で厚顔無恥」だとし、「韓国との合同作戦は北朝鮮の国家主権の侵害であり、朝鮮半島の安定と安全の実現という国際社会の明確な願望に対する挑戦である」としています。

北朝鮮は、自国の主権と利益を侵害する敵対勢力によるいかなる行動も容認しないとし、この分野でのあらゆる動きにも断固として対応と強調しました。

一方、日米韓の3 か国の当局者は、北朝鮮の核活動への反応について警告し、北朝鮮が7回目の核実験を行う場合、決定的な対応に直面すると発表しました。

米韓空軍による細菌の大規模な共同訓練・ビジラント・ストームには最新鋭ステルス戦闘機F─35などが参加したほか、オーストラリアも訓練用に空中給油機を配備しています。

北朝鮮は、朝鮮半島の不安定化の理由として、米国とその地域同盟国の合同演習の開催を含む挑発行為を繰り返し挙げてきました。

ここ数カ月、北朝鮮は、これらの挑発的な行動に対応して、いくつかの短距離および長距離の弾道ミサイルの発射実験を行っています。

 


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