中国の江沢民元国家主席が死去
11月 30, 2022 19:53 Asia/Tokyo
中国の江沢民・元国家主席が30日火曜、死去しました。96歳でした
ロイター通信が、中国新華社通信の報道として報じたところによりますと、江沢民氏は現地時間の30日午後0時13分(日本時間午後1時13分)、白血病と多臓器不全により上海で死去しました。
中国の共産党と全国人民代表大会(全人代、国会に相当)、国務院(内閣に相当)、軍は。国民に宛てた書簡で「江沢民同志の死去は党や軍、そしてあらゆる民族集団の国民にとって、計り知れない損失だ」としています。
また、「尊敬される卓越した指導者であり、偉大なマルクス主義者、政治家、軍事戦術家、外交家、共産主義の戦士だった」として江氏を称えました。
江氏は江蘇省揚州生まれで、電子工業相などを経て上海市トップの市党委員会書記に就き、1989年6月には天安門事件で失脚した趙紫陽元総書記の後任に抜てきされました。
また共産党では毛沢東、鄧小平氏に続く世代の最高指導者とされ、中国の高速経済成長を成し遂げ、2001年のWTO世界貿易機関加盟を実現させました。
江氏の死去により、自身への権力集中を進めている習近平シージンピン総書記にとっては、さらに有利な政権運営が可能になるとみられます。