北朝鮮が書籍で韓国大統領を糾弾、「韓国人の誇りを傷つけ日本を崇拝」

北朝鮮の平壌の出版社「今日の朝鮮」はこのほど、韓国のユン・ソクヨル大統領を激しく批判する書籍「破滅に導くレース」を出版しました。

ロシア・スプートニク通信によりますと、この書籍は67ページからなっており、去る11月23日付で出版されました。著者のキム・チョリミン氏は韓国のユン大統領を「無知で無能」かつ「傲慢で自己過信」と糾弾しています。

さらに、各章の見出しでも「上級のばか」「無作法者の大統領」「対決に執着するミス男」と様々な表現でユン大統領を罵倒するとともに、ユン大統領が北朝鮮に対する敵対的で古びた政策を続けていると批判し、大陸間弾道ミサイルを保有する北朝鮮に対して「先制攻撃」を示唆するユン大統領を愚かだと指摘しています。

またこの書籍には、日韓関係の改善に動くユン政権の態度を「日本を崇拝」と揶揄したり、米国に服従しているとも記されているということです。

これについてキム氏は、ユン大統領は米国に「媚びへつらい、服従している」としているほか、対日関係の改善に動く態度については「韓国人の誇りと利益を傷つけて日本を崇拝している」と痛烈に批判しています。

また、キム氏は韓国が求める北朝鮮の非核化について、1991年まで在韓米軍に核兵器が配備されていたことや北朝鮮をけん制する軍事演習にふれています。

一方、ユン政権が提案した、北朝鮮の非核化と引き換えの経済援助については、「我が国の誇りである核兵器を経済援助と交換しようとユンたちが夢見ているのには驚かずにはいられない」としています。 

そして、「最も危険な時代に無謀に走り続ける最も危ない『政府』。このレースはどこに向かうのか。言うまでもなく、ユン・ソクヨルの反逆者集団の完全崩壊につながることは明らかだ」との見解を示しています。 

ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。