韓国情報機関;北朝鮮の無人機「大統領室撮影の可能性排除できず」
1月 05, 2023 20:07 Asia/Tokyo
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北朝鮮の無人機
韓国の情報機関・国家情報院(国情院)が国会情報委員会で、先月韓国に侵入した北朝鮮の無人機について、ソウルの飛行禁止区域の北端を通過したことが確認され、無人機が大統領室庁舎を撮影した可能性を排除できないとの認識を示しました。
韓国ヨンハプ通信が、報じたところによりますと、これは5日木曜、同委幹事を務める最大野党「共に民主党」のユン・ゴニョン議員が記者団に明らかにしたものです。
ヨンハプ通信はまた同日、先月末に韓国領空を侵犯した北朝鮮の無人機5機のうち1機がソウルの大統領府周辺に設けられた飛行禁止区域に侵入していたと報じました。
飛行禁止区域は大統領室と国防部の庁舎を中心とする半径3.7キロの区域を指しています。
また、国情院は韓国に侵入した無人機はこれまでの発表通り5機だったと伝えました。
国情院によりますと、北朝鮮は現在、1~6メートル級の小型機を中心に約20種、500機の無人機を保有しており、「自爆型、攻撃型無人機も少数保有しているとみられる」ということです。
国情院はさらに、遠距離撮影用の中大型無人機の開発動向も確認されたものの、まだ初期段階であるとし、関連動向を注視していると報告しました。
北朝鮮の無人機侵入は、韓国の防空体制に疑問を投げかけています。
韓国の軍当局者は、領空の安全保障がこれほど深刻に侵されたことはかつてなかったと強調しました。
北朝鮮の無人機は昨年12月26日に韓国領空を侵犯しました。
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