中国との軍事衝突の可能性「非常に高い」、米共和有力議員が指摘

米下院外交委員会のマイク・マコール委員長（共和党）が、台湾を巡る中国との衝突の可能性は「非常に高い」と述べました。

ロイター通信によりますと、台湾を巡っては、米空軍のマイク・ミニハン大将が以前に内部メモで、米国は台湾有事で２年以内に中国と戦うことになるとの認識を示していました。

これについてマコール氏は29日日曜、米ＦＯＸニュース・サンデーで「（ミニハン氏が）間違っていることを願うが、彼は正しいと思う」と述べています。

また、中国が平和的に台湾を掌握できなければ「軍事侵攻を考えるだろう。われわれはそれに備える必要がある」と語りました。

さらに、バイデン現米政権がアフガニスタン撤退の不手際で弱腰との印象を与えたことで中国との衝突の可能性が高まる恐れがあるとも指摘し、「中国と台湾およびインド太平洋の衝突が起こる可能性は非常に高い」としています。

一方、下院軍事委員会の民主党トップ、アダム・スミス議員は同じ番組で、中国との戦争は「不可避でないだけでなく、その可能性は極めて低い」との見方を示しました。

中国は、台湾を自らの不可分の領土とみなしており、各国に「１つの中国」の原則の遵守を求めるとともに、台湾との交流や同地域への政府高官を控える促しています。

しかし、アメリカは台湾への政府高官派遣、中国周辺海域での軍事駐留、同盟国との演習などで、「一つの中国」の原則を揺るがし、中国に厳しい対応を迫っています。

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