韓米合同軍事演習が開始
アメリカ軍と韓国軍による合同軍事演習「フリーダム・シールド(自由の盾)」が、13日月曜から10日間の予定で始まりました。
朝鮮半島における今回の米韓合同軍事演習のニュースが報じられる中、北朝鮮はこれに威嚇的な反応を示し、太平洋を「射撃場にする」としていました。
また、北朝鮮外務省の金善慶(キム・ソンギョン)国際機関担当次官も最近、アメリカとその同盟国による合同軍事演習の実施に反応し、国連や国際社会に対して、朝鮮半島でのこうした軍事演習について適切で断固とした対応を示すよう求めていました。
脱北した北朝鮮元軍当局者で現在北朝鮮研究者として活動する安燦一(アン・チャンイル)氏はフランス通信に対し、「この演習は質・量ともに近年開催された以前の合同演習とは大きく異なる」との見解を示しました。
韓国軍は先週、米軍とその特殊部隊が、今回の合同軍事演習の前に、北朝鮮の主要施設への精密攻撃シミュレートを含めた軍事演習を実施したことを明らかにしました。
朝鮮半島におけるアメリカとその同盟国による合同軍事演習の開催は、北朝鮮の感情を逆撫でした形となっており、北朝鮮政府関係者は、こうした軍事演習がある意味では宣戦布告に等しい、としています。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は今月11日の党中央軍事委員会拡大会議で「戦争抑止力をより効果的に行使して威力的、攻勢的に活用するための重大な実践的措置」を決定し、その翌日に措置に踏み切りました。
一方、韓国の大統領府近辺では、米韓合同演習実施の発表に際して国民が反米デモを行っています。
有識者らは、今回の米韓合同軍事演習に対する北朝鮮の反応が非常に激しく厳しいものになる、との見方を示しています。