国際人権団体がアフガン難民の置かれた状況を批判
3月 16, 2023 17:15 Asia/Tokyo
国際人権団体ヒューマンライツ・ウォッチは、アメリカとNATO北大西洋条約機構のアフガニスタン撤退の際にUAEアラブ首長国連邦に移送された同国の難民について、置かれた状況が望ましくないと批判しました。
首都カーブルからUAEへ避難したアフガニスタンの人々は、その多くが米軍およびNATO軍の協力者であり、第三国、中でもアメリカへ向うのを待っている状態にあります。
ヒューマンライツ・ウォッチはこのほどの報告において、UAEがこれらのアフガニスタン人難民を15か月以上にわたり自国の都合で拘留していると非難しました。
また、UAEにいるアフガニスタン人難民の立場がはっきりしない状況が続いていると批判し、「UAE当局は、2400人から2700人のアフガニスタン人を15か月以上にわたり、アブダビにある人道支援センターで拘留している」と指摘しました。
さらに、これらのアフガニスタン人には難民申請や別の国への再移住といった道が法的に閉ざされていることを強調して、UAEに対し、彼らを自分勝手に拘留する行為を直ちに止め、その立場を明確にして必要な保護を受けるための公正な手続きの機会を与えるように求めました。
ヒューマンライツ・ウォッチの在UAE調査員であるJoey Shea氏はこの件について、「UAEは、数千人ものアフガニスタン人難民に何の状況進展の望みも与えないまま、15か月以上も過酷で悲惨な環境下で拘束している。彼らはアフガニスタンから避難できたものの、今度はUAEにおいて、先行きがはっきりしないまま何ヶ月も苛まれるという状況に直面している」と説明しています。
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