北朝鮮;米韓演習で緊張激化と批判 「核戦争の瀬戸際」
(last modified Thu, 06 Apr 2023 08:43:34 GMT )
4月 06, 2023 17:43 Asia/Tokyo
  • 米韓演習
    米韓演習

北朝鮮が、米韓が合同軍事演習を通じて核戦争の瀬戸際まで緊張を高めていると非難し、「攻撃的行動」で対抗すると表明しました。

ロイター通信によりますと、北朝鮮国営のKCNA朝鮮中央通信は6日木曜、国際安全保障アナリストとする人物の論評を伝え、米韓軍事演習を「朝鮮半島情勢を爆発に追い込む引き金」と批判しました。

また「米国とその追随者の北朝鮮に対する無謀な軍事対立的ヒステリーは、朝鮮半島情勢を取り返しのつかない大惨事、核戦争の瀬戸際まで追い込んでいる」と主張しました。

その上で「国際社会は朝鮮半島を覆う核戦争の暗雲ができるだけ早期に取り除かれることを一致して望んでいる」としています。

この論評は空母の演習参加について、対立をあおることが目的だとし、北朝鮮は「攻撃的行動」を通じて戦争抑止力を行使することで演習に対抗すると述べました。

また、米韓の演習が「朝鮮半島をいつでも爆発させることができる巨大な火薬庫に変えた」と評しました。

米韓は3月以降、米空母やB1B、B52爆撃機を交えた空中・海上訓練のほか、5年ぶりの大規模な上陸訓練など春の軍事演習を実施しています。

北朝鮮はここ数週間で軍事活動を活発化しており、米国全土が入る射程距離を持つICBM大陸間弾道ミサイルを発射し、核兵器を搭載可能とされる無人水中攻撃艇の実験を実施したと主張しました。

北朝鮮は、アメリカとその地域同盟国によるこうした合同軍事演習を、地域の平和と安全に対するかく乱要因とみなしています。

また、アメリカが北朝鮮に対する敵対行為を止めない限り、北朝鮮として自らの核・ミサイル実験を続行すると表明しています。

 

 


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