米下院外交委員長が台湾総統に協力確約、中国は軍事演習開始

台湾を訪問中のマコール米共和党下院外交委員長が８日、台湾軍への訓練や迅速な武器提供の意向を示しました。

また、「下院外交委員長として対外軍事売却に署名しており、台湾への武器提供も確約する」と述べました。

一方で、中国は台湾総統が米国で下院議長と会談したことに反発し、中国人民解放軍は、８日から３日間の予定で台湾周辺での軍事演習を開始しました。

中国軍は「台湾独立分離主義勢力と外部勢力の結託と挑発に対する重大な警告で、主権と領土を保全するための必要な行動」と表明しています。

台湾国防省の発表では、現地時間の８日午後４時までに中国の戦闘機７１機が台湾海峡の「中間線」を越え、中国船９隻も確認されているということです。

その上で、台湾軍は冷静かつ理性的に対応すると表明しました。

中国国営メディアは、軍事演習として海上の軍艦や空中給油を行う戦闘機の映像を公開しました。

中国は台湾を自国の不可分の領土とみなしており、各国に対し「１つの中国の原則」の遵守を呼びかけるとともに、台湾への政府高官の訪問や同地域との独立した外交を控えるよう求めています。

2022年8月、ナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問して以来、アメリカ政府関係者の訪台が増加しており、中国はこうした行動に関して常に警告しています。

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