May 15, 2023 19:13 Asia/Tokyo

タイで14日に行われた下院の総選挙では、有権者が軍事政権に背を向け、反既得権益層を掲げる進歩的な政党を支持する結果となりました。

米CNNおよびフランス通信が報じたところによりますと、98%超の開票が行われ時点の推計で、王室への不敬罪の改正などを訴える野党「前進党」が149議席、同じく野党でタクシン元首相派の「タイ貢献党」が138議席を獲得する見通しとなっています。

前進党のピタ・リムジャラーンラット党首は15日未明、ツイッターへの投稿で、政権を率いる準備ができていると述べました。同党は、親軍政党との連立の可能性を否定し、貢献党との連立を現実的だとしています。

主要野党2党は今後、政権交代に向け連立協議に着手する予定です。

ただしタイでは、2017年に軍事政権下で制定・施行された現行憲法により、最終的に誰が政権を樹立するのかについて、軍が影響力を持つ上院に大きな発言権が与えられています。新首相は定数500の下院と軍政下で任命された同250の上院合わせた計750人の投票で選出されるため、投票では親軍派が優勢となる可能性があります。

 


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