韓国・ソウルで、日本の処理水海洋放出に対する抗議デモ
7月 02, 2023 20:06 Asia/Tokyo
韓国の首都ソウルで、福島第一原発で放射性物質に汚染された水を処理して海洋放出するという日本の計画に反対する人々約10万人が集まる抗議デモが実施されました。
イルナー通信によりますと、韓国の最大野党「共に民主党」は、この大規模なデモの実施によって政府に対し、日本の海洋放出計画を阻止するように求めました。
共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は、「日本が海水を汚染したいとしても、韓国政府はそれにはっきりと反対すべきだ」と述べました。
また、デモ参加者の一人も、「日本は、放射性物質で汚染された水の海洋放出により、当局者らが人命を尊重していないことを示して見せた」と指摘しました。
共に民主党は、このデモの参加者数が約10万人であったと発表しています。
日本では、2011年3月11日に発生した東日本大震災および大津波により、福島第一原発の3基の原子炉の冷却システムが損傷し、高濃度の放射能を帯びた冷却水がこれらの建物の地下に漏れ出しました。
これらの水は現在、浄化処理されたうえでタンクに保管されています。
日本政府と東京電力は、福島第一原発で保管する処理水を放出してタンクを解体できれば、新たに必要となる施設の敷地が確保され、別の事故が発生した際にも漏洩の危険を最小限できると主張しています。
日本政府のこの決定は、同国とその近隣諸国で懸念を呼び、幅広い抗議を引き起こしました。
この決定に反対する人々は、放射性物質で汚染された水の放出による環境への悪影響を憂慮しています。