7月 22, 2023 23:06 Asia/Tokyo
  • イギリスのクレバリー外相
    イギリスのクレバリー外相

ニュースサイト・ブルームバーグが関係者の話として、イギリスのクレバリー外相の中国訪問が延期されたと伝えました。

ブルームバーグは、今回の訪問延期の理由について、57歳になる中国の秦剛外相がここ数週間、公の場に姿を見せていないためだと報じています。

秦剛外相の動静不明をめぐっては、ソーシャルネットワーク上でもさまざまな憶測や噂が飛び交っています。

昨年12月末に外相に任命された秦氏は、中国の習近平国家主席が信頼を置く人物の一人とされていました。

中国の秦剛外相

 

ブルームバーグによれば、クレバリー外相の中国訪問は当初、今月末に計画されていました。情報筋は訪問延期について、秦剛外相の動静不明が主な理由としていますが、別の情報筋からは、それは理由の一つにしかすぎないという話も聞かれているということです。

中国とイギリスは現在、クレバリー外相の訪中日程を改めて調整しています。

ブルームバーグによれば、秦剛外相は先月25日、ロシア、スリランカ、ベトナムの当局者らと会談したのを最後に、公の場に姿を現していないということです。

一方、中国外務省の毛寧報道官は今月17日、記者団からの秦剛外相の近況に関する質問に、共有できる情報はないと答えています。

これに先立つ今月11日、同省の汪文斌報道は、秦剛外相が体調不良のためにインドネシア・ジャカルタで開催されるASEAN会議には出席せず、代わりに王毅共産党政治局員が出席すると発表していました。

王毅氏は以前、中国の外相を務めていました。

イギリスと中国との関係は、トランプ米前政権の政策を受けてイギリスが中国との大型契約を破棄した後、しばらく緊張が続いていましたが、その後イギリスが方向転換して再び中国との通商関係拡大を求め始め、クレバリー外相の中国訪問は、この流れに沿ったものと見られていました。

 


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