8月 13, 2023 19:52 Asia/Tokyo

南米パラグアイ・ペニャ大統領の就任式に出席する予定の台湾・頼清徳副総統が、中国が反発する中で、経由地の米ニューヨークに到着しました。

ファールス通信によりますと、次の台湾総統選挙に出馬する予定の頼清徳副総統は、中国の警告と強い反対をよそに13日日曜早朝、ニューヨークに到着しました。

台湾の自称政府首脳らは、自らと正式な外交関係を結ぶ数少ない国への訪問を訪米の口実として利用しており、今回頼氏も、米国の後にパラグアイへ向かい新大統領就任式に出席するとしています。

しかし、ロイター通信によりますと、頼氏は来年1月の次期総統選挙で現台湾総統・蔡英文氏の後任を目指していることから、大統領就任式より訪米が今回の旅のメインとしてより重要視されているということです。

この訪問の事情通である当局者らは、台湾も米国も頼氏のニューヨーク訪問について詳細な情報をしておらず、両国は訪問を秘密にするつもりだとしています。

 

台湾・頼清徳副総統

 

台湾とアメリカは、台湾当局者が外遊の際にアメリカに立ち寄るのはいつものことであり、自国への挑発だとして中国が反発する理由はないとしていますが、中国政府はこのような短い訪問を、米国の台湾支援を示すものだとして、ほとんどの場合で反応してきましした。

ロイター通信は、台湾総統の候補者は通常、選挙期間開始前に米国を訪れて、米政府当局者らと出馬について協議していると伝えており、頼氏は現在、大半の世論調査で優勢となっています。

これに先立ち、中国外務省の毛寧報道官は頼氏を「分離主義者」だとし、同氏の訪米決定を非難しながら、米国政府に対し台湾との直接交流を停止するよう求めました。

台湾は、中国の一部とみなされているものの独立を主張しています。しかしそのような主張は、世界の国々や国連には認められていません。

中国政府は、台湾の代表者と西側当局者、特に中国と外交関係を結んでいる国の政治・軍事高官らとのあらゆる接触に常に反対しており、そうした訪問が「一つの中国」の原則に違反し、台湾の分離主義勢力に誤ったシグナルを送るものだと指摘しています。

 


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