韓国ソウルで、福島処理水の海洋放出に反対するデモ実施
(last modified Sun, 13 Aug 2023 11:45:45 GMT )
8月 13, 2023 20:45 Asia/Tokyo

韓国ソウルで、福島第1原子力発電所の処理水を海洋放出するという日本政府の計画に反対する人々が、数百人規模の抗議デモを行いました。

IAEA国際原子力機関は、日本の福島原発から処理水が海洋放出されても問題はないとしましたが、中国やロシア、さらに韓国の野党は、同原発からの100万トン以上の処理水を放出するという日本政府の決定に強く反対しています。

日本は、IAEAの報告書に基づけば福島原発の処理水は環境や海洋生態系の脅威となることはないと主張しています。しかし、今回のデモ参加者らは、福島原発の処理水の海洋放出により、韓国国民の食糧安全保障が低下し環境に悪影響を及ぼすことについての懸念を表明しています。

ドイツ国際放送・ドイチェヴェレによりますと、韓国のデモ参加者らは12日土曜、ソウル市内で「排水は陸上で保管せよ」「太平洋を守れ」「原発?ノーサンキュー」などと書かれたプラカードを掲げました。

韓国政府の最大野党である「共に民主党」は、日本政府の計画が多くの国際協定に反するものだとし、ユン・ソクヨル韓国大統領にこの計画への反対を表明するよう求めました。

日本政府および東京電力の計画に反対する人々は、福島原発処理水の処分が国境を越えた問題であり、その放出は日本とその周辺だけに留まらず周辺地域にも拡散すると主張しています。

 


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