韓国で、処理水放出への抗議続く

韓国最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は、福島第一原発の処理水放出はロンドン条約に違反しているとし、同条約を批准している88カ国に書簡を送る考えを示しました。

韓国・ヨンハプ通信によりますと、イ代表は、福島第一原発の処理水放出が廃棄物などの海洋投棄を禁じるロンドン条約およびロンドン議定書に全面的に反していると指摘しました。

その上で、同条約と議定書を批准している88カ国・地域の首脳や政府宛てに親書を送る計画を発表しました。

ユン大統領をはじめとする韓国与党「国民の力」が、日本の処理水放出に理解を示し、「汚染処理水」という呼称を用いているのに対し、イ氏や野党勢力は「汚染水」という呼称を使い続けています。

イ氏はこの他にも、処理水放出に抗議してハンガーストライキを行っており、3日で4日目に入りました。

日本政府や東京電力は、処理水放出の安全性をしきりに訴えていますが、近隣諸国からの反発は依然として続いています。

こうした中、日本の相川一俊駐イラン大使も、処理水放出をめぐる一部の報道について、放出されるトリチウム濃度は国の基準の40分の1にとどまり、何ら害はないと述べました。

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