9月 27, 2023 15:53 Asia/Tokyo
  • 駐アフガン米軍基地
    駐アフガン米軍基地

アフガニスタン駐留米軍基地付近の住民らが、様々な疾病に罹患していることが明らかになりました。

米誌「New Lines Magazine」のリンジー・ビリング(Lynzy Billing)記者は、在アフガン旧米軍基地の付近住民の間で、皮膚心臓消化器疾患の発病がみられるほか、彼らの働く農地にも深刻な被害が出ていることを伝えました。

この記事によりますと、アメリカ軍は、アフガン駐留軍事基地周辺などでの爆弾の使用ゴミ焼却が人々の健康に及ぼす壊滅的な影響について、注意を払わなかったとされています。

アフガニスタンでは、多くの地元住民が皮膚心臓消化器疾患に苦しんでいると語っており、また、彼らの土地の農産物も大幅に減少しています。

記事はさらに、米軍が2001年から2021年までにアフガニスタンに投下した8万5000発以上の爆弾は、そのほとんどに神経系に悪影響を及ぼすRDX・トリメチレントリニトロアミンと呼ばれる爆薬が使われていたとしました。

RDXに発がん性物質が含まれていることは、アメリカ環境保護庁も発表しています。

2017年4月、米軍はアフガニスタン東部ナンガルハル州で「爆弾の母」として知られる最強の爆弾を使用しました。

アフガニスタンの地元住民は取材に対し、この恐ろしい爆弾投下から8か月後にようやく自宅に戻ることを許可されたものの、戻った住民の多くがそのしばらく後に、奇妙な皮膚病にかかっていることに気づいたと話しています。

さらに彼らは、自分たちの農地が以前より生産性が落ちていることに気づいたと語っています。

これらの人々を治療したアフガンの医師や公衆衛生当局者は、「米国防総省は環境保護規制のすべてを遵守する気がなかったよう」だとコメントしました。

 


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