中国軍、「不法侵入した米艦を領海より退去させた」

中国人民解放軍南部戦区の田軍里報道官が談話を発表し、アメリカの艦船1隻を自国領海から退去させたとしました。

イルナー通信によりますと、田報道官は談話において、南シナ海を管轄する南部戦区は、同海の西沙諸島周辺海域を航行したアメリカ海軍のミサイル駆逐艦「ホッパー」を、中国の領海に不法侵入したことから退去させたと発表しました。

談話はさらに、「これは米国の航行覇権と南中国海の軍事化のもう一つの動かぬ証拠で、米国が紛れもない南中国海の安全保障上のリスクメーカーであり、南中国海における平和と安定の最大の破壊者であることを十分に証明している」と続けました。

また、「中国人民解放軍南部戦区は（米駆逐艦を）海空の兵力を動員し、法律と規則に基づいて追跡、監視を行い、警告して退去させた」「戦区部隊は常に高度な警戒態勢を維持し、国家の主権・安全保障と南中国海地域の平和・安定を断固として守る」としました。

これより前の今月初めには、アメリカのミサイル駆逐艦とカナダのフリゲート艦が台湾海峡を通過し、これを受けた中国政府は、アメリカが同海峡に意図的に危険を生じさせているとして非難していました。

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