12月 31, 2023 20:49 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮の指導者であるキム・ジョンウン総書記
    北朝鮮の指導者であるキム・ジョンウン総書記

北朝鮮の指導者であるキム・ジョンウン総書記が、5日間にわたって行われた朝鮮労働党の中央委員会総会の最後に、3基の軍事衛星を追加で打ち上げると表明しました。

北朝鮮中央通信は、「我が国は2024年に追加で3基の軍事偵察衛星を打ち上げる計画である」と伝えました。

この打ち上げは、中央委員会総会で行われた主要な決定の一つだったということです。

北朝鮮はこれ以前に、軍事偵察衛星の打ち上げと軌道投入に成功しており、アメリカのホワイトハウス、国防総省、軍事基地といった各施設や、韓国の「標的地域」の撮影を、この衛星で行っています。

ただし、北朝鮮はそのような衛星画像を一切公開しておらず、アナリストや各国政府は、撮影能力がどれほどかは正確に判断できないとしています。

なお、北朝鮮の偵察衛星打ち上げを受けた韓国は、朝鮮半島での緊張緩和を目指し2018年に締結された南北軍事合意を一部停止させています。

キム総書記は今回、中央委員会総会での最終演説で、2024年に追加で3基の軍事衛星を打ち上げることを表明しながら、自国の軍に対しあらゆる侵略に備えるよう命じ、「米国の政策は、戦争を避けられないものにしている。我が国の海軍は、兵力を増強する必要がある」と強調しました。

さらに、韓国について「もはや同族関係、同質関係ではなく、敵対的な国家関係、戦争中の交戦国関係に完全に固着した」と述べ、敵対姿勢を明確にしました。

そして、「我々は、予想される核の危機に迅速な反応を示さなければならない。核武力を含むすべての物理的手段を動員し、(韓国の)領土を平定するための準備に拍車をかけなければならない」としました。

 


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