北朝鮮、新型コロナ対策のため国境封鎖強化

7月 07, 2020 17:06 Asia/Tokyo

北朝鮮内閣の機関紙「民主朝鮮」が、新型コロナウイルス蔓延阻止のため防疫当局が国境と領空、領海を完全に封鎖していることを明らかにし、「国境と海岸の封鎖と集中監視を一層強化するための対策を立てている」として、防疫対策をさらに強化する方針を示しました。

韓国・ヨンハプ通信が、韓国･ソウルから報じたところによりますと、同紙は７日火曜、「海上と空中から来る物体を見つけた場合、消毒したり焼却したりする規律を一層厳格に立てるようにしている」と強調しました。

この報道で言及されている物体とは、韓国の脱北者団体が北朝鮮に向けて飛ばすビラを指すとされています。

北朝鮮は数回にわたり、こうしたビラが防疫の妨害になるとし、「防疫事業で第一の敵は慢心と気の緩み」として、引き続き緊張感を維持するよう求めました。

北朝鮮は今年１月、新型コロナウイルスの蔓延により国境封鎖を強行しましたが、最近は中朝国境地域でのトラックと列車の運行が確認されている模様です。

また今月２日には、同国のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が主宰する党政治局拡大会議で、国家非常防疫の強化に向けた決定書が採択されました。

今回の国境封鎖の強化は、この拡大会議の結果を踏まえた措置とみられています。

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