豪、日米印の海上演習に参加 中国念頭に軍事関係強化
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豪が、日米印の海上演習に参加
インド洋で11月に行われるインド、米国、日本の合同軍事演習「マラバール」にオーストラリアが参加します。
米CNNが香港から報じたところによりますと、中国との間で緊張が高まる中、4カ国の軍事的関係強化を図りたい考えです。
マラバール演習は1992年以来毎年実施され、ここ数年で大規模化、複雑化しており、米海軍はその背景について「インド・アジア太平洋地域の海事安全保障に対する共通の脅威」と形容しています。
米国、日本、オーストラリア、インド間の非公式な戦略的同盟関係「日米豪印戦略対話(クアッド)」の全4カ国が同演習に参加するのは2007年以来です。
オーストラリアのレイノルズ国防相はマラバール演習について、「インド太平洋の4大民主国家間の深い信頼と、安全保障上の共通の利益のために連携する意思の共有」を顕示すると強調しました。
オーストラリアが前回2007年に参加した際は、中国が外交ルートを通じて抗議しており、それ以来、オーストラリアと中国の関係は悪化しています。
インド国防省は19日の声明で、4カ国は「自由で開かれた包括的なインド太平洋を支持し、国家間秩序に基づくルールに引き続き貢献する」と表明しました。
マラバールはインドと米国の二国間演習として始まり、日本は2015年に加わりました。
一方、中国は、米軍のアジア太平洋地域での展開について、地域諸国の利益にならないとし、いたずらに緊張を高めるだけ、と繰り返し非難しています。
中国外務省も以前から、「米国はアジア太平洋地域での新型兵器の使用を目論んでおり、中国政府はこれに反対する」と表明してきました。
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