2月 04, 2021 19:24 Asia/Tokyo
  • 韓国のムン・ジェイン大統領
    韓国のムン・ジェイン大統領

韓国のムン・ジェイン大統領とバイデン米大統領が電話会談を行い、北朝鮮や朝鮮半島情勢に関して協議しました。

韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、韓国のムン・ジェイン大統領は、先月20日に就任したバイデン米大統領と初めて4日木曜に、約32分間にわたる電話会談を行い、「地域における北朝鮮の軍事的挑発」と称するものへの包括的な対抗戦略の模索に関して協議しています。

また、朝鮮半島問題に関し、「朝鮮半島の非核化と恒久的な平和定着を進展させるため、韓米両国が共に努力しよう」と呼び掛けました。

韓国大統領府の発表では、両者は朝鮮半島の非核化に向け緊密に協力していくことで一致し、また韓日関係の改善と韓米日の協力が域内の平和と繁栄にとって重要だとの認識を確認しました。

さらに、できるだけ速やかに包括的な対北朝鮮戦略を策定する必要があるとの認識で一致しており、これにより、朝鮮半島の懸案に対する両国間の調整が一段と加速することが予想されます。

バイデン大統領は先週、朝鮮半島での同盟国である日本と韓国への支持を強調するとともに、新政権としてトランプ前政権とは異なる新たな対北朝鮮戦略をまとめるとしており、今回の会談では、「韓米両国の関係は70年間進展を続けてきた。さらに多くの分野での関係強化を期待する」と述べました。

また、朝鮮半島問題の解決における主要当事国である韓国の努力を評価し、具体的な北朝鮮への戦略は提示しなかったものの、「韓国と同じ立場が重要。韓国と共通の目標に向けて緊密に協力していく」と述べています。

両首脳は、あわせて韓米両国が「域内の平和と繁栄における中核的同盟」関係にあることを確認しました。

さらに、韓米同盟を朝鮮半島とインド太平洋地域の協力を超え、包括的な戦略同盟へ発展させていくことを申し合わせました。また新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き次第、首脳会談を行うことで合意しました。

両者はこのほかにも、気候変動問題サミットなどの環境問題、コロナ問題や世界経済の回復、ミャンマーや中国などの国際情勢などについても協議し、多くの見解の一致を得ました。

なお、キム・ジョンウン総書記が統括する北朝鮮はこれまでに何度も、米の植民地主義的な構想に決して屈しない、として警告しています。

  

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