北朝鮮メディアが、慰安婦問題で米大学教授を強く非難
北朝鮮の対外宣伝メディア「朝鮮の今日」が、旧日本軍の慰安婦を「売春婦」と主張する論文を書いた米ハーバード大ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授を厳しく批判しました。
韓国・ヨンハプ通信がソウルから報じたところによりますと、同メディアは2日火曜、社会科学院歴史研究所室長との対談記事で、「過去の罪悪を葬り去ろうとする日本の反動勢力の厚かましく破廉恥な妄動を庇護、加勢するだけでなく、日本軍性奴隷の被害者を『自発的な売春婦』と冒涜(ぼうとく)し、卑下した」とラムザイヤー氏を非難するとともに、具体的に同氏の論文の内容に言及し、日本の右翼の主張と一致する、との見方を示しています。
また、「ラムザイヤー氏は戦犯企業の三菱からの後援を受け、以前にも慰安婦問題をねじ曲げた著述で日本の勲章を受章した。しかも1923年の関東大震災当時の朝鮮人虐殺事件を美化する論文を書いた」などとも言及し、同氏を「徹底した親日分子」として非難しました。
さらに日本の学界と市民社会も、ラムザイヤー教授のこの論文の歴史歪曲を批判しています。
慰安婦に関する学術サイトを運営する日本の市民団体「Fight for Justice」は先月26日、日本史研究会、歴史学研究会、歴史科学協議会など学術団体とともに翌月14日ラムザイヤー教授の論文を批判するオンラインセミナー「ハーバード大学のラムザイヤー教授の歴史修正主義を批判する」を開催すると表明しており、このセミナーでは「慰安婦=自発的売春婦」というラムザイヤー教授の歴史歪曲に対する学術的批判が行われる予定です。
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