中国の火星探査機「天問1号」が着陸成功、ビデオグラフィックも公開
中国初の火星探査車「祝融」を搭載した探査機「天問1号」が火星への着陸に成功しました。
中国のこの探査機の火星への着陸成功については、国営新華社通信が、着陸を確認したというCNSA中国国家航天局の発表を伝えており、CCTV中国中央テレビは着陸の様子を示すビデオグラフィックなども公開し、「事前に選ばれたエリアへの着陸に成功した」と報じています。
また、フランス通信が17日月曜、報じたところによりますと、天問1号は15日土曜、パラシュートを用いて火星の大気圏を抜け、溶岩流によってできた北半球の広大な「ユートピア平原」への着陸を目指し、難易度の高さから「恐怖の7分間」と呼ばれる着陸に成功しました。
「祝融」という名称は、中国神話に登場する火の神から名付けられたもので、米国の火星探査車「パーシビアランス」より数か月遅れで火星に到着しており、両国は地球の外でも、テクノロジーの分野でしのぎを削っています。
祝融は6輪で、太陽光発電能力を持ち、重量は約240キロに及び、約3か月にわたり火星の地表で岩石の標本を採取・分析することになっています。
祝融を搭載した天問1号の昨年7月の打ち上げは、中国の宇宙計画にとって重要な節目となりました。
天問1号は今年2月に火星の周回軌道に達し、その後しばらく報告はなかったのが、国営メディアが今月14日、「重要な着陸段階」に入ったと報じていました。
無人機を火星に到達させた国は他には米国とロシアのみで、最初の火星ミッションで周回軌道への投入、着陸、探査車による調査をすべて実行する国は中国が初となります。
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