北朝鮮で食糧86万トン不足の恐れ 国連が報告
(last modified Wed, 07 Jul 2021 10:55:30 GMT )
7月 07, 2021 19:55 Asia/Tokyo
  • 北朝鮮で食糧不足
    北朝鮮で食糧不足

国連食糧農業機関(FAO)は5日月曜付で報告を発表し、北朝鮮で今年、約86万トンの食糧不足が発生する恐れがあり、早ければ来月から「きわめて困窮した時期」が始まると警告しました。

AFP通信によりますと、核兵器・弾道ミサイル開発をめぐり国際的な制裁を科されている北朝鮮は、食糧自給が長年課題となっており、慢性的な食糧不足に陥っています。

昨年は新型コロナウイルスの流行に加え、夏に台風と洪水が相次いで発生したことから、状況はさらに切迫しました。政府も先月、「進行中の食糧危機」に取り組んでいると認めました。

FAOの報告書によると、今年の北朝鮮の穀物生産量は「平均水準に近い」560万トンと推定されます。

これは北朝鮮全国民の需要を満たすのに必要な量より約110万トン不足しており、同国は「20万5000トンの輸入を公式に予定」していることなどから、実際には約86万トンの不足に直面する可能性があるといいます。

報告書は不足分が「輸入か食糧援助、またはその双方で適切に穴埋めされなければ、(北朝鮮の)家庭は8月から10月にかけてきわめて困窮した時期を過ごすことになる」と警告しました。

 

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