中国の新型コロナ治療薬が、年内にも承認へ
11月 17, 2021 19:00 Asia/Tokyo
中国が独自に開発した新型コロナウイルス治療薬が、今年12月に条件付きで承認される見通しです。
CGTN中国中央テレビ・日本語ニュースサイトが17日水曜、報じたところによりますと、中国における新型コロナの医薬品研究開発は、科学技術省の指導による緊急研究開発プログラムとして、早くも2020年1月21日に開始されました。
そして同年2月16日には、同国科学技術省、国家衛生健康委員会などからなる医薬品研究開発特別研究チームが設置され、有効な医薬品や治療技術の研究開発を全面的に推進する取り組みが行われています。
中国ではウイルスを中和するいくつかの抗体医薬品を用いて、新型コロナを治療するための治療法の開発が進められており、現在、治療薬として合わせて6種類の薬剤が開発されています。
中国・清華大学医学部の張林琦教授によりますと、新型コロナ感染症から回復した人々の血液から分離された数百種類の抗体から、高活性で相補性のある2つの抗体が選ばれ、国内外の臨床試験において、この抗体医薬品の投与によって重症度と死亡率が78%減少するという顕著な効果が見られたということです。
この治療薬の研究開発チームは、すでに今年10月9日に国家薬品監督管理局に申請書を提出しており、12月末までに条件付き販売が承認される見通しです。
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