パキスタンで、アフガン情勢をめぐるOIC緊急会議が開始
アフガニスタンの最新情勢を検討するため、OICイスラム協力機構の緊急会議がパキスタンの首都イスラマバードにて始まりました。
イルナー通信によりますと、今回の会合にはアミールアブドッラーヒヤーン・イラン外相を含む57カ国および、国際機関の代表者らが参加しています。
アミールアブドッラーヒヤーン外相は、イスラマバード空港に到着した際、「イランの要求は、全ての民族が参加するアフガンの包括的政権の結成である」と語りました。
また、クレシ・パキスタン外相はツイッターで、「この臨時会合の目的は、アフガン市民との連帯ならびに、隣国の人道的危機の解決を支援するための包括的な見解の一致である」と述べています。
これに関して、パキスタンのイムラン・カーン首相はアメリカとその同盟国におけるアフガンでの好戦主義的な行動を批判しました。
カーン首相はまた、アフガンの危機的状況について、「国際勢力がアフガンで行ったことはすべて狂気的なものだった。それは、彼らが戦争を通じて自らの目標を達成しようとしたからだ」と述べています。
そして、「国際社会がしかるべき時にアフガンを助けなければ、同国で大きな人道的危機が起こりかねない」としました。
さらに、「アフガンは再びテロリストの隠れ家になる可能性がある」と語りました。
これに関して、タリバン暫定政府のスタニクザイ外務次官もまた、アフガンでの現在の不安について米国を非難し、「アメリカは、20年間にわたりわが国の経済を破壊した」としています。
米国とその同盟国は、2001年にテロとの戦いと治安確保を口実にアフガンに侵攻・占領しましたが、この占領は戦争、紛争、アフガンの経済インフラの破壊を引き起こし、また情勢不安、テロ、殺害、麻薬生産の増加を招きました。
米軍は20年間の占領の挙句、去る8月下旬に屈辱にまみれ醜態をさらしなからアフガンから撤退しました。
なお、同月15日以降は現支配勢力であるタリバンがアフガンでの政権を掌握しています。
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