中国が史上初カーボンニュートラル五輪を目指すも、北京の大気汚染なおも「深刻」
12月 28, 2021 17:57 Asia/Tokyo
中国がカーボンニュートラルな冬季五輪の実現を目指す中、北京の大気汚染は依然深刻な状況と見られています。
ロイター通信が28日火曜、報じたところによりますと、中国は来年2月に開幕する北京大会で、史上初のカーボンニュートラルな冬季五輪の実現を目指しています。
しかし開幕式が近づく中、大気汚染問題が深刻な首都北京市は最悪の事態に備えています。
中国生態環境省の報道官は今月23日、緊急時の対策が進められていると説明し「北京と河北省は法律に従い適切な環境保護策を採用することになる」と語りました。
その一方で、北京市などの地域で大気汚染につながる物質を多く排出する産業の活動を1月1日以降一時停止するとのうわさがあることについて、「事実ではない」と否定しています。
中国政府は北京と河北省にある26の全オリンピック会場について、100%再生可能エネルギーを利用する旨を宣言しており、水素自動車700台以上も配備する計画しているほか、河北省張家口市での植林計画では森林率を56%から70─80%に引き上げました。
中国政府はこの五輪を「カーボンニュートラル」にする目標を掲げていますが、環境保護団体グリーンピースは、より多くのデータが無ければこの目標が達成されたかどうか評価するのは難しいと指摘しています。