中国が、西沙諸島付近航行の米駆逐艦に警告

中国人民解放軍が２０日、南シナ海の西沙諸島（英語名：パラセル諸島）付近の水域に入った米海軍の駆逐艦を追跡し、同海域から出るよう警告したと発表しました。

ロイター通信によりますと、人民解放軍南部戦区は、米海軍のミサイル駆逐艦「ベンフォールド」が許可なく不法に中国の領海に入り、主権を侵害したため、海軍と空軍が同艦を追跡したと説明し、「われわれは米国がこうした挑発行為を即時やめることを心から求める。そうでなければ、予期せぬ深刻な事態が起こりかねない」としました。

一方、米海軍第７艦隊のラングフォード報道官は、ベンフォールドが「国際法に基づき、パラセル島付近を自由に航行する権利を行使した」と述べ、その後は中国の領有権主張に対抗する南シナ海での作戦を継続したと主張しました。

中国周辺での米軍駐留は、地域の軍事主義化に拍車をかけています。中国海域およびその周辺における米軍艦船の挑発的な行動は、ほとんどの場合において米中政府間の緊張を招いています。

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