パキスタン首相「米による対テロ戦争は、逆の結果をもたらした」
2月 14, 2022 19:05 Asia/Tokyo
パキスタンのイムラン・カーン首相は、アフガニスタンにおけるアメリカの行動を批判し、「米による対テロ戦争は、逆の結果をもたらし、世界でのテロの拡大につながった」としました。
イルナー通信によりますと、2001年から2021年まで続いたアフガン戦争でアメリカと密接な同盟関係にあったパキスタンのカーン首相は、「この戦争で、8万人を超えるパキスタン市民も死亡した」と語りました。
また、アフガンの状況が悪化したことに懸念を表明し、「アフガンの現支配勢力であるタリバンとの折衝以外方法はない」とし、「遅かれ早かれ、世界はタリバン政権を正式に承認すべきである。というのは、この問題が4000万人のアフガン人の将来や福祉に関係するものであるからだ」と語りました。
さらに、「アフガンは現在、最悪の人道危機の寸前にある」と述べました。
タリバンが昨年8月にアフガンの政権を掌握した後、同国で発生した貧困や失業により国民は疲弊しています。
国連は、アフガンでの人道危機の勃発について警告し、同国民に対する国際社会の緊急人道支援を求めています。