2月 26, 2022 17:31 Asia/Tokyo
  • 韓国型ミサイル防衛(KAMD)の主力兵器である長距離地対空ミサイル(LSAM)の発射実験
    韓国型ミサイル防衛(KAMD)の主力兵器である長距離地対空ミサイル(LSAM)の発射実験

複数の消息筋が、韓国型ミサイル防衛(KAMD)の主力兵器である長距離地対空ミサイル(LSAM)の発射実験が23日、西部・忠清南道泰安郡の安興総合試験場で行われ、成功したことを伝えました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、同国の国防科学研究所が主管した同発射実験は標的なしで行われ、発射された迎撃ミサイルは設定された地点に正確に着弾したということです。

精密なデータ分析は終わっていないものの、肉眼ではミサイルが正常に飛行したことが確認され、一定の目的を達成しました。

LSAMは、高度50~60キロで飛行する北朝鮮の弾道ミサイルの迎撃を目標に開発が進められています。

配備されればミサイルの終末段階で上層部を防衛する米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」、下層の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)、中距離地対空ミサイル「チョルメ2」などとともに多層的な複合防衛システムの構築が可能になると軍当局はみています。

韓国軍は当初、2026年の戦力化を目標に開発していましたが、北朝鮮のミサイル高度化に応じた迎撃網の補完の必要性が提起されており、早期に戦力化される可能性もあります。

また「韓国版アイアンドーム」と呼ばれる長距離砲迎撃システムの発射実験も同日行われ、成功したことが分かっています。

長距離砲迎撃システムはさまざまな場所に誘導弾の発射台を設置し、ドーム型の防空網で囲んで飛来する砲弾を迎撃するもので、イスラエルの「アイアンドーム」と同じ方式の兵器システムです。

これに関連し、昨年末に国会本会議を通過した2022年度国防予算では長距離砲の迎撃システム事業の関連予算189億ウォン(約18億3000万円)が編成されました。

韓国ではこの数年間、THAAD配備に対する抗議が激しくなっており、同国の人々はアメリカ製の兵器に代わる国産兵器を求めています。アメリカは、特に2016年以降は、韓国を中心とした東アジアで北朝鮮の脅威を喧伝することにより、地域レベルで朝鮮敵対政策を強め、自国の目的や計画を推し進めようとたくらんでいます。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram    Twitter    urmediem


 

タグ