4月 25, 2022 18:59 Asia/Tokyo
  • オーストラリアのダットン国防相
    オーストラリアのダットン国防相

オーストラリアのダットン国防相が、「我々は、ロシアや中国との戦争に向けた用意を整える必要がある」と語りました。

中国やロシアに対するオーストラリア政府の敵対政策は、最近オーストラリア、米国、英国の間でのインド太平洋地域の安全保障枠組みであるAUKUS締結と、それに基づくオーストラリア海軍の原子力潜水艦装備に対する中国とロシアの最近の反対を受けて、さらに強まっています。

アナリストらは、オーストラリアおよびこれに同盟する西側諸国によるそうした合意の締結が、地域を海上・海中での核軍備競争に導き、地域の安全保障の未来に非常に憂慮すべき結果をもたらす可能性がある、との見方を示しています。

多くの人々の間では、オーストラリア海軍が中国へのさらなる圧力行使の枠組みのために潜水艦装備を行った、と考えられています。

数日前、オーストラリア首相は、中国を地域からに近づけないために、ソロモン諸島を含むさまざまな国との戦略的安全保障協定の締結を目指していることを明らかにしました。

ダットン豪国防相は、オーストラリアのメディアとの最近のインタビューで、「中国とロシアが持つ危険性は我が国にとって深刻な脅威であり、この両国の行動は我々が彼らとの対立の可能性にもっと備えるべく鳴らされている警鐘のようなものだ」と語っています。

さらに、「我々は、ヒトラーなどのような人物が我々の想像力や思考から生まれたものではなく、また歴史に葬られたことを、現実的に見なくてはならない。我々は歴史から学び、それが繰り返されることを許してはならない」と述べました。

また、「我々は今、1930年代と同様の時期にある。今日の状況は、当時と同じように一触即発で危険なものだ。世界の現状は非常に複雑であるためであり、第二次世界大戦の終結以来経験したことのないものとなっている。我々は確実に、困難な日々に備える必要がある」としています。

米国は、オーストラリア、日本、韓国などの地域同盟国を新しい海上・海中用兵器で装備させることで、中国を軍事的苦境に追い込もうとしています。

このため、過去1年間でオーストラリア、インド、日本、韓国などと地域同盟を結ぶ取り組みが強化されてきました。

 


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