日韓の空港運営会社が緊急会議開催、金浦・羽田線再開に向け
金浦(ソウル)―羽田(東京)の航空路線の再開をめぐり、日本と韓国の空港関係者らによる緊急会議が開催されました。
韓国・ヨンハプ通信が14日土曜、ソウルから報じたところによりますと、韓国空港公社は13日金曜、早ければ6月にも運航が再開される予定の金浦―羽田の航空路線を巡り、羽田空港を運営する日本空港ビルデング側と緊急会議を開催したと伝えました。
この日の会議に出席したユン・ヒョンジュン韓国空港公社社長と鈴木久泰・日本空港ビルデング副社長は、運航再開に向け隙のない防疫体制が必要との認識で一致するとともに、情報共有を続けるとともに共同でマーケティング・プロモーションを行うことを申し合わせています。
ユン氏が日本側に、運航承認など路線開設に必要な政府への申請を行うよう申し入れたのに対し、鈴木氏は金浦―羽田線の再開を最優先課題と考えているとして、積極的に努力すると応じました。
これを受け、ユン氏は「乗客が安心して空港を利用できるよう、防疫体制の管理に万全を期す」と述べています。
金浦―羽田線は、新型コロナウイルスの感染拡大以前には年間205万人が利用し、韓日の首都を最も早く行き来できる路線として重宝されていました。
なお、韓国政府の中央災害安全対策本部は13日、新型コロナウイルスのPCR検査の陰性証明書に加え、専門家(医療機関)用の迅速抗原検査の陰性証明書でも韓国への入国を認めると発表しており、来月1日からは、入国後に受ける新型コロナ検査の回数を2回から1回に減らすことにしています。
また、日本の報道各社によりますと、コロナ水際対策をめぐり岸田首相は、来月には、ほかのG7主要7か国並みに緩和する方針を表明しており、来月から1日当たりの入国者数の上限を今の1万人から2万人に引き上げ、一部の国や地域からの入国者は抗原検査を免除することを検討しています。
直近24時間における韓国での新型コロナウイルスの新規感染者数は2万9581人、死者は55人、日本での新規感染者は3万9582人、死者は36人となっています。