中国南部7省で豪雨被害 60年ぶりのレベル
(last modified Tue, 21 Jun 2022 09:05:23 GMT )
6月 21, 2022 18:05 Asia/Tokyo
  • 中国南部7省で豪雨被害
    中国南部7省で豪雨被害

中国南部が60年ぶりの豪雨に見舞われ、土砂崩れや河川の氾濫などの被害が広がっています。

米CNNによりますと、中国国営メディアは、今回の豪雨で少なくとも7省で土砂崩れが発生し、道路が水に浸かったと伝えました。南西部の貴州省では河川が氾濫して道路が冠水し、車や住宅が押し流される映像がSNSに投稿されています。

地元気象当局は18日、広西チワン族自治区と広東省、福建省の降水量が1961年以来で最高に達したと伝えた。新華社通信によれば、この地域の降水量は、5月1日~6月15日にかけての46日間の平均で621ミリを記録しており、国家気象センターの統計に基づけば、2021年の中国全土の年間平均降水量672.1ミリの90%以上に相当するということです。

専門家は、今後も中国南部では豪雨が予想され、北部は熱波に見舞われる見通しだとしています。

中国では例年、6月から洪水の季節が始まりますが、ここ数年の洪水は激しさが増しています。

新華社通信によれば、南東部の江西省では5月28日から6月11日にかけ、少なくとも110万人が洪水や豪雨で被災し、木材や竹を生産する同省の農地22万3000ヘクタールが破壊されました。

また、6月初旬には南部を襲った豪雨のために少なくとも32人が死亡し、住宅2700棟以上が損壊したほか、コメ生産地の湖南省で9万6160ヘクタールの農地が破壊されました。

 


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