米無人偵察機が本格的運用開始、嘉手納基地を拠点に
11月 07, 2023 20:52 Asia/Tokyo
沖縄県や地元の議会から反発の声があがる中、アメリカ空軍の無人偵察機が7日火曜までに嘉手納基地を拠点に本格的な運用を開始したことが分かりました。
NHKによりますと、嘉手納基地で本格的な運用が始まったのは、アメリカ空軍の無人偵察機「MQ9」です。
防衛省関係者によりますと、これまで早朝や深夜の時間帯を中心にテストフライトを繰り返していて、7日までに本格的な運用を開始したということです。
無人偵察機をめぐっては、去る8月に鹿屋市の航空基地で着陸した際に滑走路を外れる事故を起こしましたが原因が公表されておらず、沖縄県は防衛省に対し基地負担軽減と逆行するうえ安全性に疑問があるとして配備の見直しを求めています。
また、嘉手納町議会が抗議決議を賛成多数で可決するなど地元からも配備に反発する声があがっています。
アメリカ空軍は無人偵察機あわせて8機を去年11月から1年間の期限付きで鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊の航空基地で運用してきました。期限を迎えるのを前に日米両政府は南西地域での警戒監視活動のさらなる強化のためだとして、嘉手納基地を拠点に期限を設けず運用することを決め先月13日から機体の移転を開始し、現在6機が配備されています。
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