沖縄・北部訓練場の返還跡地で一次保管の手榴弾、防衛局は保管状況を3週間確認せず
1月 25, 2024 20:46 Asia/Tokyo
沖縄防衛局が米軍北部訓練場の返還跡地で一次保管していた手りゅう弾とみられる物がなくなった問題で、跡地を管理する沖縄森林管理署は24日水曜、当面の間跡地の入林を禁止するとホームページで発表しました。
沖縄の地元紙・沖縄タイムスが管理署の発表として報じたところによりますと、防衛局が紛失を発表した翌日の今月13日から入林届を出した人に注意を呼びかけ、既に15日から届け出を受理していないということです。
また、管理署は理由について「手りゅう弾とみられるものが見つかっていない間、入林する人の安全が確保できないため」としています。
今月23日、防衛局が問題の手榴弾の保管状況を3週間把握していなかったことが判明し、同日以降見つかっていません。
防衛局は「不発弾などを今後発見した場合、速やかに県警に連絡し、移動可能なら同日中に現場から適切な保管場所へ搬出するなど管理を徹底する。爆発の可能性は低い」としています。
防衛局によりますと、返還跡地の廃棄物調査業務の請負業者が昨年12月7日、旧ヘリコプター着陸帯「LZ2A」で手榴弾を発見しました。
この手榴弾は土のう袋に入れて動かないように固定し、周囲にテープを張るなど対策を講じており、同20日までは業者が保管状況を確認していましたが、年明け1月10日になくなっているのに気付き、今月12日に防衛局のホームページで公表していました。