東日本大震災から13年、発生時刻に合わせ各地で祈り
3月 11, 2024 15:50 Asia/Tokyo
東日本大震災の発生から満13年に因み、日本国内各地で犠牲者への祈りがささげられました。
共同通信など、日本の報道各社によりますと、2万2000人以上が犠牲となった戦後最大の自然災害、東日本大震災の発生から満13年に因み、国内各地では11日月曜、地震発生時刻の午後2時46分に合わせ、各地で犠牲者への祈りがささげられました。
被災者らは亡き人に向かって手を合わせ、教訓の継承を誓いました。
さらには、去る1月の能登半島地震に自らの経験を重ね、思いを寄せる姿も見られました。
また、保存か解体かで揺れ今月、震災遺構として恒久保存方針が決まった宮城県南三陸町の防災対策庁舎には、早朝から住民らが訪れています。
これについて、同県利府町の中学教諭多田真一さん(54)は「13年で町は涙が出るほど大きく変わった。震災の記憶がない子どもたちにも、庁舎があれば当時のことを伝えていける」とコメントしました。
そして、東京電力福島第1原発事故で全町避難を強いられた福島県双葉町では、震災前にあった建物を再現したジオラマが展示されました。
ちなみに、福島市内では現地時間の11日14時30分より、福島県の主催による「東日本大震災追悼復興祈念式」が岸田文雄首相、内堀雅雄知事、遺族代表らの参列により開催中です。
これまでにインフラ整備などの復興は進んだ一方で、福島原発事故などの影響で今も約2万9000人が避難を余儀なくされています。
警察庁によりますと、東日本大震災による死者数は今年3月1日までに全国で1万5900人、行方不明者は2520人となっています。